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漫画の海賊版“昨年から特にひどい” 赤松健さんが考えた対抗策とは?

 

漫画の海賊版“昨年から特にひどい” 赤松健さんが考えた対抗策とは?

■□記事抜粋:ITmedia□■
漫画を無断でインターネットに公開する「海賊版サイト」をめぐる問題が深刻化している。同問題に警鐘を鳴らしてきた「ラブひな」「魔法先生ネギま!」などの人気漫画家、赤松健さんに、これらのサイトが、どのような影響をもたらすのかを聞いた。

 

発売翌日にアップ

――海賊版サイトがはびこっているが

「駄目に決まっています。モラル面でアウトだし、(収益の大きい)新刊の売り上げが明らかに減る傾向にあります」

「漫画家は、そもそも連載を獲得するまでが大変です。例えば、『ラブひな』も、編集者との打ち合わせやネーム作業などで掲載までに1年かかりました。1話が載るまでお金は発生しないし、単行本が出るまでに諸経費もかさみます」

「私の最新作『UQ HOLDER!』の場合、(単行本の)発売翌日にネットにアップされました。あんまりですよ……。漫画家にとって漫画は、わが子みたいなもの。子供がどこかに売られるような感覚を覚える人も多いようですね」

 

 

海賊版と気づかぬ読者も

――急激に海賊版サイトの存在感が高まった

「被害は10年以上前からありましたが、昨年から特にひどくなりました。理由に、近年の海賊版サイトは使いやすく、操作性が優れている点が挙げられます。本来漫画家に払うべきお金を、操作性向上に投入しているからです。さらに無料で読めてしまう。海賊版だと知らずに読んでいる人もいるでしょう」

――特に問題となっているサイトは

「『漫画村』です。ファンの方から漫画家に『漫画村で読みました。面白かったです!』という声も届くケースもあるそうです。おそらく、純粋な好意を伝えたのでしょうが、漫画家にとってはショックです」

「(問題を世に問うにあたり)サイト名を出す、出さないという問題が以前から議論されてきましたが、その間にも状況は悪化しています。今、必要なのは注意喚起であって、サイト名を隠して何の得があるのでしょうか。ここまで拡散してしまった責任はどこにあるのかも考えるべきです」

 

 

モラルだけでは勝てない

――どういう注意喚起が有効か

「最近は漫画家のSNS(交流サイト)をファンがフォローするケースが増えており、漫画家の発言に効果があると思います。『漫画家は描くことに集中すべき』という声があるのも承知していますが、まずは海賊版サイトを使うことは悪いことだと気づいてもらうことが重要です」

――これまで業界としては

「出版社がここ数年行ってきたのは、海賊版サイトや、海賊版がアップロードされているサイトを相手に訴訟を起こす手法と、読者の良心に訴える作戦です。以前(2014年ごろ)出版界横断で大規模な啓発活動を実施しましたが、残念ながらあまり話題になりませんでした。モラルだけでは勝てない」

 

 

絶版作品を救済

――赤松さんは、絶版となった作品を中心に無料で過去の5千冊以上の漫画が読めるサイト「マンガ図書館Z」(以前は『Jコミ』)を開設した

「出版社は作品の権利を持っていますが、絶版になった作品は別。海賊版が出回っていても出版社は守ってくれませんし、漫画家には対抗する体力もお金もなく、野放し状態が続いていました。そのため、絶版や打ち切りになった漫画を海賊版から救い、作家に広告収入が入る仕組みを作るため、11年にサイト『Jコミ』を開設しました」

「新刊を扱っていないため、出版社とは住み分けができるし、漫画家側から見れば、収益ゼロの状態からお金が少しでも入るようになる。ファンの方々にも喜んでもらえています」

――今後のさらなる対抗策は

「現在、新刊の電子版販売は、各種サービスや出版社ごとに分かれており、ユーザーに不便です。まずは、全出版社横断型の『公式プラットホーム』を作る。海賊版サイトよりも便利で使いやすいと思ってもらえることが重要だと思います」

 

 

外資に先んじ解決を

「海賊版サイトは、1つ潰すには時間がかかるのに、増殖は簡単にする。なぜなら海賊版サイトが使っている漫画の電子データは、ネット上に残ったままだからです。ならば逆に、海賊版サイトを取り込んで“公式化”してしまい、日本の漫画の需要を世界に広げる選択肢もあります。すでにネット上にあるデータを使えば比較的手間がかからず、コストも抑えられます」

「今の日本の漫画界は『内需』です。海外の人も読めるようにネット上で自動翻訳などをすれば、いずれ紙の本を買ってくれるかもしれないし、映画化につながるかもしれない。市場発展のため、逆に海賊版を利用する手もあります」

「漫画業界は衰退するか、将来の漫画文化を守る新たな仕組みを作るか-という瀬戸際にいます。画期的な電子漫画サービスの展開を外資系企業に先を越されたら、検閲や削除の基準など勝手に決められる懸念があります。そのような“文化的侵略”を防ぐためにも、漫画家と出版社主導で、外資に先んじて海賊版問題にケリを付けられたらと思います」

 

 

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情報源: ITmedia

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