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SNSいじめ、逃げ場ない 三重・被害生徒の父訴え

記事抜粋
三重県立高校の女子生徒(18)が「いじめに学校側が適切に対応しなかった」として県に損害賠償を求めている訴訟で、生徒の両親が取材に応じた。会員制交流サイト(SNS)による匿名の嫌がらせで不登校になり、スマートフォンに届く言葉に傷つく日々。両親は「逃げ場がない」と訴える。

最初にいじめが始まったのは、一年生だった二〇一五年十月。体調不良で休んだ翌日、同級生の態度が一変した。集団に呼び出され「あなたの悪いところを教えてあげる」と非難され、無視されるようになった。

「学校で少しずつ居場所を失い『自分が悪い。苦しい』と、不登校になった」と父親。だが、あこがれていた高校で学びたい思いは消えなかった。進級して登校すると決心し、補習を受けて二年生の教室へ。その直後、ツイッターでメッセージが送られてきた。「あなたが許せません」。進級をとがめる内容だった。

送信者は同学年の生徒とみられたが、匿名。その後もメッセージは続いた。「友達に裏切られた気分はどうですか」「しねしねしねしね」「生きてる意味あるんですか」「あなたのいない学校生活は楽しい」「不登校になってくれませんか」…。一日に十件の書き込みが続く時もあった。

一年時のいじめは相手の顔が見えていたが、今度は分からない。「同級生全員が犯人に見えて怖い」。疑心暗鬼で再び不登校に。「私たちが守るから」と気遣う友人さえ疑うようになり、そんな自分を責める悪循環に陥った。

それでも女子生徒はスマホを手放さなかった。自分の悪口を読んだり、かつての仲間が楽しそうに過ごす様子を知ったりして落ち込んだ。父親は「学校に行かなくてもいじめが続き、逃げ場がない。本当に怖い道具」と話す。「SNSでは他人同士のやりとりが見える一方、自分だけが仲間外れになっていることを突きつけられる」

今年二月、両親の相談を受けた弁護士と警察が連携し、送信者を特定。実は、女子生徒が苦しみを打ち明けていた同学年の生徒だった。父親は「娘はショックを受けていたが、ほかの友達を疑わなくて済むだけ、心が楽になった」。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、食事や外出もままならない。それでもスマホをのぞき込む女子生徒の姿を、父親は複雑な思いで見守る。「気を許せる友達とつながる唯一の手段でもある。これがないと、本当に独りぼっちになるから、取り上げることはできないんです」

情報源: 中日新聞web

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